設計レベルが高くなることによる弊害
設計事務所 経営マネジメント
設計レベルが高くなると、出来上がる建築のレベルが高くなりにくくなります。また、自身の想定以上のものができにくくなります。
そんなこと起こる訳ないでしょ。
そう思われるのも無理はありません。
しかし、現実的に弊害が上手になればなるほど、偉くなればなるほど、出てくるのです。
まず、1つは歳の問題があります。
所長より若い人(年下)の建て主は、言いたいことがあっても遠慮する傾向にあります。
また、建て主が年上でも所長(事務所のブランド)が高まる程、専門家の先生だから、こちらが言わなくともよいものを創って貰えるだろう。下手なことを言って、建て主側がリスクを負う必要も無いのだからお任せしよう。建て主様との関係は、そのような対応になりがちです。
施工についても同様で、もっと違う工法や設備、素材、仕上げにした方が良いと思っても、先生に言うと機嫌を悪くされそうだし、追加の費用を建築主に交渉してもらえそうもないし、止めておこうなんて思われているかも知れません。
良い建築は、建て主×設計×施工の三位一体が重要です。
気を付けたいものですね。