第72回テーマ「物件」を「物語」へ
2026年5月23日(土)、赤坂インターシティAIRを会場として、設計事務所経営勉強会「創成俱楽部」第72回を開催いたしました。
今回の全体テーマは、
「物件」を「物語」へ
です。
■設計事務所経営のリノベーション

冒頭のイントロダクション講義では、弊社代表コンサルタント窪田より、
設計事務所の仕事は、頼まれるから行う「請負型ビジネス」から、頼まれなくとも価値を提案する「提案型ビジネス」へと、経営そのものをアップデートしていく必要があることについてお話しさせていただきました。
従来型の仕事の進め方では、顧客から与えられた要求事項の最適化に留まりがちです。しかし、AIの進化により情報取得が容易になった今だからこそ、設計者自身が深く考え、構想し、本質的な価値を提案する力がより重要になっています。
また現場では、要求事項の聞き漏らしや図面への反映漏れなど、基本的な品質管理の課題も少なくありません。
そこで今回は、大規模施設から小規模施設まで、象徴的な建築事例やプロポーザル事例を交えながら、「提案型設計事務所」への転換についてお話しいたしました。
■情報交換会

参加各社による情報交換会では、それぞれの事務所が持つ独自性・専門性、そして挑戦の軌跡について共有いただきました。
- 最近の竣工事例
- 各社の直面している建設費高騰や工期遅延への対応策
- 所員との面談・育成方法の工夫
- プロポーザル・コンペへの取り組み
- ブルースタジオさまによるまちづくり事例
- 決算賞与への対応 など

普段なかなか表には出ないリアルな経営課題や工夫について率直な意見交換が行われ、参加者にとって非常に実践的かつ密度の高い時間となりました。
■特別講演:ブルースタジオ 大島芳彦氏

特別講演では、ゲスト講師としてブルースタジオの大島芳彦氏をお迎えし、
「物件」を「物語」へ
〜当事者を育む持続可能な社会環境づくり〜
をテーマにご講義いただきました。
設計者は、建築を「どう作るか」「どう変えるか」という“点”で捉えがちです。しかし、より高い視座から地域や社会を俯瞰して見ることで、
「あなたでなければ、ここでなければ、今でなければならない理由」
が見えてくる。
その先に生まれるのは、単なる建築ではなく、面的な広がりを持つ“物語”であり、人々の営みを豊かにする環境となることが、結果として、エリア価値を高めます。全国各地の豊富な実践事例を通してお話しいただきました。

地方から参加された設計事務所の皆様にとっても、現在進行中の案件を見つめ直す、大きな示唆と深い学びの時間となりました。
■懇親会

懇親会は、同ビル1階の緑豊かな小道を抜けた先にある、一軒家ダイニング「TWELVE GARDENS BAR & GRILL」にて開催いたしました。
大島氏にもご同席いただき、講義内容をさらに深掘りしながら、リノベーションスクールでの実践やワークショップの進め方など、ここでしか聞けない貴重なお話を共有いただきました。
参加者同士の交流も一層深まり、創成俱楽部ならではの学びとつながりの時間となりました。
■おわりに
ご参加いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
創成俱楽部は今後も、設計事務所経営の未来を考え、実践につながる学びと出会いを提供してまいります。
今回ご参加いただけなかった皆様も、ぜひ次回ご参加ください。
■次回のご案内
第73回 設計事務所経営勉強会「創成俱楽部」
開催日
2026年7月18日(土)
会場
ヒルサイドウエスト(東京都渋谷区)
ゲスト講師
槇総合計画事務所 亀本ゲーリー氏
世界的建築家・槇文彦氏の思想を継承しながら、これからの建築や都市をどのように構想していくのか。貴重なお話を伺える機会となります。
詳細は改めてご案内いたします。
多くの皆様のご参加を心よりお待ちしております。
ご参加をご希望の方は、お気軽にコチラから、
→ お申込み
もしくは、TEL:03-5797-7335 にて、お問い合わせください。


