先週の土曜日は年度経営方針発表会に出席させていただきました。
その中で、方針に先立ち、辞令の交付が行われました。
当然、役職が上がる人ばかりなので、前に呼ばれた皆さんは神妙な面持ちです。

交付されたそれぞれの役職を全うして欲しいと思います。

その役職ですが、「役職が人を育てる」と言う言葉があります。

役職が上がるということは、下で働く人が増えることを意味しますし、給与も増えます。
自分のことだけで精一杯なんて言っている場合ではありません。
部下の指導をしたり、面倒をみたりというプラスαを行う必要があります。

「自分が指導なんてとんでもない。」「もう少し実力が備わってからでお願いします。」
そんなことを言っている人でも、案外、部長や課長、チームリーダーなどのポジションを与えられ、周りの同じ役職や上司の振舞を見習ううちに案外、リーダーシップを発揮できるようになります。

また、これとは逆に、役職が与えられたけど、それにうまく適合できず、萎縮してこれまで出来ていた仕事でも結果が出せない、返って部下の離職を招く、ミスを犯す、更には体調不良で入院してしまうなどという場合もあります。

役職によって成果がすぐに出せる人とそうでない人がいるのは事実です。

上手く波に乗れた人は良いですが、なかなか慣れずに試行錯誤が続いていても、迷惑を掛けたと思っても、誠意さえあれば、それは、お互い様であり、辞令を交付した人の責任だ!

それぐらいの気持ちで、思い切ってやりましょう。
「自分にはこの役職は向かない」とか「時期尚早だった」などと思う必要はありません。

「役職が人を育てる」という言葉はあっても、
「役職が人に結果を出させる」という言葉は無いでしょう。

問題は、役職が付くと、プライドが出てきます。
時にはそのプライドを捨てなければいけない時が来るかも知れません。

どんな結果を出していようと、誠実に頑張っていれば、その人は成長しています。
上手く役職に慣れた人もそれなりに苦労しているのです。

あの時、あんな思いをしたけど良かったと言える日が必ず来ます。

しかし、まだまだ設計事務所の経営では、役職どころか、就業規則や賃金規定などの無い事務所が多く存在します。
このような状況を解消していくのも弊社の役割だと考えています。

役職が人を育て、世の中を良くします。