建築士の建築におけるデザインセンスと、いわゆるファッションセンスには、相関関係があると思う。

お客様(施主)から見ても素敵と思える身だしなみが整い、カッコイイ着こなしをしている人は、性別に関わらず、やはり建築も上手だと思う。一方で、アイロンもあたっていないようなものに身を包んで、包まれてしまっている人は、建築もその程度のように感じる。

上着、シャツ、ベルト、時計、靴などのコーディネートは、建築の建材選びとほぼ同じと言えるし、建築の構造は、それらを纏う人の背骨(背筋が真っ直ぐに伸びているかどうか)と連動しているようにも思う。

そのような意味で、組織事務所の所員の皆さんは、ほぼスーツで、ビシッとしているし、アトリエ事務所は個性的でお洒落な感じするのに、良く表れているのではないだろうか。ちなみに、組織人は、ジャケットでもシャツはパンツにインし、アトリエ人は、シャツをすべてインしていることは無いように思う。

ファッションのスタイルは、いろいろでも、お客様に感じが良いと思われるようにして欲しいし、そうした気遣いを、ほぼ他人が使う建築では重要になると思うので気を遣って欲しいと思う。

ちなみに、会社の業績にも上記のセンスは連動する。

日頃、同じ職場内で、慣れてしまい、言い難くなっている環境があるかも知れないが、放っておくとお客様にも、自社にも良い事は1つもない。

おしゃれは足元からと言われるが、靴底が擦り減ったままになっている状態は、自ら「私は、メンテナンスをしないズボラな人ですよ。竣工したら後は知りませんよ。」と言っているようなものだと思う。

まずは、基本から知りたいという方には、下記の本をおススメする。