設計事務所経営勉強会「創成倶楽部」2017年6月は

NAP建築設計事務所の建築家 中村 拓志先生に、
「これまでの歩みと振る舞いのデザイン」と題してご講義いただきました。

そして、当日の目玉である改装したばかりの事務所見学をさせて頂きました。
ご参加いただきましたすべての皆様に衝撃を与えたようでした。

3階建ての元アクセサリーメーカーの工場をリノベーションされた事務所は、
1階の打合せスペースの天井高が5メートル以上あり、その天井まで伸びる本棚
には洋書がぎっしり埋まっています。

また、表通りに面する電動シャッターを
開けると外と繋がり、気持ちの良い一体空間になります。


フロアの奥にある備え付けの大理石のオープンキッチンカウンターの幅は4,500
以上あり、奥にはMieleのオーブン・レンジ、食洗器等が備え付けられています。

さらにその上方には、25個の石でNAPの文字が形作られています。


その石の1つ1つが大きさも形も違いますが、河流で磨かれ光っています。
それはまるで所員さんお1人おひとりのようです。

また、フロアに並ぶすべての椅子は1つとして同じものはなく、アンティーク調
のものからモダン、北欧、ヨーロピアン、東南アジア風のものまで大きさも
フレーム素材も座面の材質も様々です。座り心地はもちろん、座る、立ち上がる、
引き出す、さらにはその時の使用者の視線などの振る舞いの違いを感じて欲しい
とのことでした。

特別に2階、3階の執務スペースも見学させていただきましたが、それは参加
された方のみの秘密にしておきます。

 

昨年の会で見学させていただいた飯田善彦建築工房様のArchiship Library&Cafe
やその前の見学会でお邪魔した昭和設計様のリノベーションされた大阪本社とも
また違う、工夫が盛りだくさんの個性的なオフィスでした。

中村先生をはじめ、スタッフの皆様には、このような機会を与えていただき、
改めて、感謝申し上げます。