昨日の研修で改めて感じたことは、「良いことは良い、悪いことは悪い」です。

当たり前のことですが、出来ません。

若手が遅刻します。欠勤します。

社長が注意すればよいのですが、すべきは先輩です。

社長の言うことよりも、若手は、身近な先輩のいうことを一番聞きます。

しかし、この10年で、先輩が若手を叱らなくなっています。

ただその先輩も、社長と同じことを言います。

「最近の新人は、根性が無い。」

違います。

最近の先輩も根性が無いのです。

嫌われたくない、自分もたまに遅刻することがある・あるかも知れない。急病で休むかも知れない。

だから、自分のことを棚に上げて、叱るなんてできない。

そんな優しさが、お互いをダメにするのです。

学生のうちは、共同研究もあったかも知れませんが、他者に迷惑をかけることはありませんでした。

しかし、社会人は、社会の中の一員なので、周りを良くすることも逆にダメにすることもあるのです。

図面が間に合わなければ、工事見積りもできません。

施主との打ち合わせの時間に担当者が居なければ、プランは決まりません。

年に1度や2度の遅刻や休みぐらいで、若手を叱らないのは優しさではありません。

良いことは良い、悪いことは悪い、しっかり褒める、叱れることが本当のやさしさです。