先日、毎日放送の「所さんお届け物です『東京藝術大学で発見! アートってこんなに面白いBOX』」2018年01月14日(日)放送分を観ました。

タイトルの通り、テレビ局のレポーターが、藝大の学生さんに「所さんに何か見せたいものはありませんか?」と尋ねると、「ちょうど見て欲しいものがあるんです。」と、みんな口を揃えたように作品を見せたがるのです。

もちろん、見せたがらない人が居たとしても編集でカットされているでしょうから、みんな見せたがるように見えているのでしょう。それでも素敵です。

さて、一方で、コンペ・プロポーザルの提案書を提出前に拝見させていただき、意見を述べさせていただく機会が多いのですが、見せたがらない所員さんが多いのです。

是非、子どもの頃を思い出して欲しいです。

「先生、見て、見て!」
「お母さん、今から逆上がりするから見といて!」
「一人で自転車乗れるようになったよ!」など、

そうです。
あの時を思い出して欲しいです。

お金をもらえるわけでもなく、誰に使われるものでもないようなものでも見せたがってはいませんでしたでしょうか?

それを建築設計の場合は、お客様からお金をいただいて自分の創造力を表現できる仕事です。

見せないなんて、もったいない以外の何物でもありませんね。

さらに、コンペ・プロポーザルに限らず、ドンドン自分以外の他者に計画内容を見せて、「それイイね!」「これはどうなの?」などと言っていただきたいと思います。建築は、一人では使いません。使わなくても見えてしまいます。

よろしくお願いいたします。